2017年10月3日に、待望のイヴ・サンローラン美術館がオープンします。イヴ・サンローランの世界観をそのままに、彼が手掛けたアイテムをはじめ、自身が撮影した写真やスケッチなど約2万点が展示されます。今秋のパリはアートとファッションが入り乱れます。
待望のイヴ・サンローラン美術館がオープン!
ファッションデザイナーのイヴ・サンローラン(1936-2008)の仕事を紹介する美術館が2017年の10月3日にオープンします。パリとマラケシュ(モロッコ)でのオープンを予定しており、パリの美術館は、イヴ・サンローラン財団の事務所であり、30年間イヴ・サンローランのファッションハウスとして使われた建物の中に存在します。イブ・サンローランの魂が宿ったアトリエがそのまま美術館になったということで、訪れる人は、彼を身近に感じることができるでしょう。また、ナポレオンの時代からそびえ立つ歴史的建造物でもあり、外観を観るだけでもアートを存分に楽しめます。
美術館内では、イヴ・サンローラン財団が保存してきた5,000枚以上のオートクチュール・コレクションをはじめ、15,000個以上のアクセサリー、何千のスケッチやコレクションボード、写真までもが展示されています。衣類作品としては、オートクチュールのみならず、プレタポルテ・コレクションである「Yves Saint Laurent rive gauche(イブ・サンローラン リヴ・ゴーシュ)」に関するものも含まれており、滅多に目にすることができない、美しいコレクションの数々に圧倒されるはずです。また、スケッチでは、彼が若い頃から描きためたファッションデザインに加え、劇場や映画館、バレエシアターなどの非常に珍しい画まで含まれています。さらに、売上やクライアントのレコード、雑誌クリッピングやインタビューまでもが残されており、展示を楽しむだけで一日が終わってしまうほどのクオリティです。これら貴重な作品を展示している他、イヴ・サンローランが利用したオートクチュールのサロンやデザインスタジオへの訪問も可能です。イヴ・サンローランの人生そのものを感じる美術館といっても過言ではありません。
■Musée Yves Saint Laurent
5 avenue Marceau, Paris 16ème
www.museeyslparis.com
www.fondation-pb-ysl.net