フランス観光開発機構は、3月24日、2015年の観光キャンペーンの発表会を東京の椿山荘で開催した。 155名のプレス関係者およびパートナーが参加した記者発表会では, まず、フランス観光開発機構のフレデリック・メイエール在日代表が、観光の現状を報告した。
フランスは2014年もまた世界第一位の観光客数を維持している。2013年にフランスを訪れた観光客数は前年比2%増加の8,370万人。フランス国内総生産の7,3%を占める観光は、フランス国内の主要なセクターでもあり、メイエール在日代表は、2つの傾向を強調した。 * 宿泊数は4,6%の増加。これはフランスに滞在する外国人観光客の滞在期間が長くなったことを示している。 * アジアからの観光客のシェアは6.6%増加し、それ以降フランスの外国人観光客の22%を占めている。日本からの観光客数は2013年にはわずかに低下したものの、依然、フランスの観光を支える存在であることには間違いなく、フランスの文化施設を訪ねる第一位の外国人観光客となっている。
2015年、フランスは多くの文化プロジェクトが目白押しだ。2人の偉大な建築家ジャン・ヌーヴェルと・クリスチャン・ド・ポルザンパルクによるフィルハーモニー・ド・パリのオープンに続き、レンゾ・ピアノが設計にかかわったジェローム・セドゥー・パテ財団の映画博物館の開業とロダン美術館のリニューアル。またトウールーズでは、航空科学や技術をテーマにした新しい博物館アエロスコピア、ルーアンではパノラマXXLが新名所となる。さらに数多くの大掛かりなオリジナリティに溢れた記念イベントも予定されている。例をあげるとフランソワⅠ世即位500年を記念した展覧会がブロワ城、アンボワーズ城で開催。またルイ14世没後300年を記念して“国王崩御”と題した展覧会がヴェルサイユ宮殿で開催される予定である。
新キャンペーンは四季をテーマとし、キャッチフレーズは「春夏秋冬、色めくフランス(La France : chaque saison, une émotion)」。日本と同様、フランスにも各季節の感動があり、四季がフランス人の生活のリズムをつくっているからこそ、このキャンペーンにより、四季を通して何度でもフランスを訪れてみたくなることを目指している。
「春夏秋冬、色めくフランス」では、アルザス地方、ミディ・ピレネー地方、ノルマンディー地方、ロワールの古城、24の都市観光クラブをはじめとするフランスの観光の豊かさが、それぞれのアイデンティティ、美食、数々の生活の知恵など様々なイベントとともに紹介される。
全体で約1,500万人の人たちが同キャンペーンを目にすることになる。
キャンペーンパートナーは、フランス式ライフスタイルやノウハウを提供する エールフランス航空、株式会社 エイチ・アイ・エス、ギャラリー・ラファイエット、ローラン・ペリエ、初参加のバカラ各社。またアンスティチュ・フランセ日本の協力により、フランスの観光プロモーションを日本全国に展開する。
レセプションでは、2015年のフランス観光親善大使として、女優の大地真央さん、デザイナーの森田恭通さんご夫妻が、ティエリー・ダナ駐日フランス大使より任命された。大地さんはマリー・アントワネットやアブリエル・シャネルなどのフランスのヒロインを多く演じた経験もあり、フランスはご自身にとって第二の故郷のようなもの。日本人にはまだ知られていないフランスの四季の魅力を観光大使として伝えていきたいと語った。森田さんは、この大役を受けたことは大きな喜びであり、フランスはご自身にとってのインスピレーションの源であると語った。お二人は2007年にシャンパーニュ地方のエペルネで結婚式を挙げられており、公私共にフランスとの縁が深い。お二人はフランスへの熱い思いをレセプション参加者と分かち合った。
新キャンペーン「春夏秋冬、色めくフランス」は首都圏の地下鉄で3月16日から15日間、中吊り広告および駅のスクリーンで映像展開。また2015年9月にも第二弾のキャンペーンが予定されている。また4月7日に発売された女性誌CREAとのタイアップで、20ページの特集号として紹介された。さらにソーシャル・ネットワークやインターネット上でも継続的に展開。キャンペーン期間中、インターネット上 http://jp.rendezvousenfrance.com/saison では、エールフランスの航空券と高級ホテルグループ、ルシアン・バリエールのホテル滞在がセットになったツアーなど、プレゼントも用意されている。