「レストラン・マイスター」とは

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レストラン業界において国家から付与される唯一の称号

「レストラン・マイスター」とは、競争の激しいフランスのレストラン産業において、極めて優秀な職業技能を持つ者を讃える称号のこと。職業技能や、質へのこだわりを評価し与えられる。各県知事レベルで与えられ、レストラン産業において国家から付与される唯一の称号である。

創設の経緯

伝統的フランス料理の価値を高めるためることを目的に、レストラン業に携わる優秀な人材に与える称号として「レストラン・マイスター」は2007年9月14日、第2007-1359号政令により創設された。

この称号は4年間の期限で県知事から交付される。商業大臣公認の独立した認定機関が実施する適合審査に基づいて交付されるもので、その権威はレストラン業界において誰もが認めるものである。

第一号の称号付与は2008年4月22日に行われた。2014年1月1日現在、フランス全土で約2500人の登録件数がある。

称号を得るための条件

称号を得るには、職業資格(経営者もしくは料理長の資格)を有し、また条件書に記された要件を例外なく遵守することが求められる。要件の中でとくに重視されるのは、料理の大部分に新鮮な食材を使用しており、それを優れた技量を持つ料理人が店内で調理していること。また、接客態度やサービスも評価対象となる。

レストラン・マイスターを探すには? 

称号保持者は店の入り口に公式プレートを掲げ、様々な広報ツールの中で当称号を用いることができる。
フランス・レストラン・マイスター協会(AFMR)のホームページに店舗が掲載されている。