「李 禹煥(リー・ウーファン)」展 ヴェルサイユ宮殿にて開催

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2014年6月17日〜11月2日

ヴェルサイユ宮殿は2014年、国際的に活躍する韓国人現代アーティストの李禹煥をゲストアーティストに迎え、特別展を開催する。李禹煥が本展のために特別に制作する10点ほどの新作が、ヴェルサイユ宮殿内や庭園の随所に展示される。

李禹煥は、1997〜98年にかけてパリのジュー・ド・ポームギャラリー、2011年にはニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館で大規模な回顧展が開催されるなど世界から非常に高い評価を受けている芸術家。鎌倉に在住し、2001年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞、2010年には日本の直島に安藤忠雄設計の李禹煥美術館がオープンするなど日本とも縁が深い。

李禹煥は、しばしば二つの相対する素材を使って作品を制作することで知られており、この特別展で展示される作品も自然を代表する石と産業社会を象徴する金属が多用されている。李禹煥は常に作品と、作品が展示される場との対話を創り出すことが必要だとし、同じ形、同じ置き方をした石でも、置いた環境によってまったく異なる表情を見せると述べている。作品によってヴェルサイユの空気の流れが変わり、鑑賞する者が胸の高まりを覚えずにはいられない空間を生み出すことを意図するという 。 地平線にかかる虹のようなアーチ型の作品を創作したいと常々思っていたという李禹煥が、歴史あるヴェルサイユという場に合わせてどのような作品を制作したのか注目される。

ヴェルサイユ宮殿 李禹煥展


写真クレジット: Lee Ufan Photomontage pour Relatum - The Cane of Titan, 2014 © ADAGP Lee Ufan Courtesy the artist ; kamel mennour, Paris and Pace Gallery, New York