ピュイ山脈とリマーニュ断層の地殻変動地域が世界遺産に登録

ピュイ山脈
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2018年7月2日、バーレーンで開かれた第42回世界遺産委員会にて、フランス中央部、オーヴェルニュ・ローヌアルプ地方に位置するピュイ山脈とリマーニュ断層の地殻変動地域が、自然遺産としてあらたに世界遺産に登録されました。

フランスにとって44件目の世界遺産、自然遺産としては4番目の登録となります。

登録地は南北32キロ、東西14キロにわたる区域で、ピュイ山脈の火山列(volcans de la Chîne des Puys)、それに並行して走るリマーニュ断層(faille de Limagne)、逆転地形であるセール山(Montagne de la Serre)を含みます。ピュイ山脈には溶岩ドーム、火山錘、マールなど様々な形状の火山が約80か所も密に並んでおり、最高峰のピュイ・ド・ドーム(標高1465メートル)山頂からは周辺の火山群が一望できます。

ピュイ山脈の火山帯とリマーニュ断層は、どのようにして大陸地殻に亀裂が生じ崩壊し、地底のマグマが上昇し大規模な地表の隆起が起こったのか、地殻変動のプロセスと地球の歴史を大自然の中に見ることができる稀有な例として登録されました。

観光できるスポット

  • ピュイ・ド・ドーム(Puy de Dôme): ピュイ山脈内のほぼ中央に位置する火山列の最高峰(1465メートル)。オーヴェルニュ地方の中心都市クレルモン・フェランの西9キロ。徒歩またはアプト式登山列車「パノラミック・デ・ドーム(panoramique des Dômes)」で山頂までアクセス可能。山頂からは360℃のパノラマが広がる。

  • ヴュルカニア(Vulcania): 火山のテーマパークで子供から大人まで地質の歴史が学べる。

  • ヴォルヴィック(Volvic)情報センター: 日本でも有名なミネラルウォーターについての情報センターで、各フレーバーのミネラルウォーター試飲ができる。入館無料