ノルマンディーと写真 [1]
フォトジェニックな風景
エトルタ
ノルマンディーの海岸線の中でも特に名高い景勝地がエトルタの断崖。青い海、白い石灰岩の断崖、緑の大地のコントラストは美しく、光線によって変わりゆく表情を捉えようと、クールベとモネが何度も作品に描いている。オンフルール
セーヌの河口にある漁港の町。港の周りには古い木組みの家々が立ち並び、たくさんの船やヨットが係留されている。その様子はまさに一枚の絵のよう。印象派の画家たちもこの港町を愛し、繰り返し題材にしている。
ノルマンディーの写真イベント
ドーヴィルで写真展「プランシュ・コンタクト」
2014年10月25日〜11月30日
860年以降、多くのモードカメラマンや報道カメラマン、あるいはヒューマニスト写真家たちがドーヴィルに魅了され、作品を撮ってきた。ドーヴィルの風景をさらに多くの写真家の視点から切り取って欲しいという気運が高まり、作品点数を増やすために2010年に現代写真フェスティバル「プランシュ・コンタクトPLANCHE(S) CONTACT」が創設された。以来4年、写真家独自の宇宙や写真言語を多彩なドーヴィルの一面と結び合わせるべく、多くの写真家がドーヴィルに招聘され、作品を撮影してきた。
時を同じくして、ルイ・ロドレール財団がヨーロッパの主要な写真学校の学生たちを対象とした写真コンクールの支援を始めた。学生たちによる、バラエティーに富み、密度が濃く、時に内面的な、時に面白可笑しい写真は、年を追うごとに21世紀におけるドーヴィルの記憶を構成する基盤となっていった。現在にしっかり根を下ろし、未来を見据えた斬新なイニシアティブである。
これらの写真はすべて、10月25日から11月30日まで開催されるフェスティバルにて展示される。平行して数多くのオフ企画が個人所有のヴィラやカジノのホール、高級ホテル、商店やレストランを会場に開催され、ドーヴィルと深い結びつきのある写真家たちの特別展が行われる。
Planche(s) Contact
www.deauville-photo.fr [2]
オンフルールの塩倉庫にて写真展「ジンガロ」
2014年7月15日〜8月24日
ノルマンディー地方で世界馬術選手権が開催される今年、馬をテーマにした写真展がオンフルールの塩倉庫にて開催される。展示されるのは、狂乱と詩情が入り交じった人間と馬の深い絆をあらわにし、騎馬スペクタクルの美しさを見せてくれる写真家アントワーヌ・プペルの作品である。
アントワーヌ・プペルがバルタバスに出会ったのは、人物写真のシリーズを手がけていた1990年のことであった。騎馬スペクタクル「ジンガロ」の創設者であり、ディレクターであるバルタバスがプペルに公演と団員の生活ぶりを取材にして本にまとめて欲しいと依頼したのである。
以来プペルはジンガロの海外公演に同行して取材を重ね、20年間で9冊の写真集を出版、世界各地でジンガロを被写体にした写真の特別展を開催してきた。
www.ot-honfleur.fr [3]
第21回カルヴァドス・バイユー戦争報道特派員賞
10月6日〜14日 新聞や雑誌、テレビ、ラジオ、写真などの各メディアを通じ世界の紛争に関する優れた報道を行ったジャーナリストを表彰する賞。表彰式のほかにもジャーナリスト同士が交流を深め意見交換する場や、一般客との討論会などが開催され、国際情勢をより深く知ることのできる充実した写真週間となる。
Prix Bayeux – Calvados du correspondant de guerre
www.prixbayeux.org/ [4]
写真クレジット
Etretat © Beboy - Fotolia.com
Honfleur © Sergiy N - Fotolia
Planche(s) Contact © Julien Bolle
Planche(s) Contact © Sandrine Boyer
Exposition Zingaro © Antoine Poupel
Prix Bayeux Calvados©Virginie Meign