パリ市長が100人のビストロのシェフを讃えて、勲章を授与
パリジャンのライフスタイルから切っても切り離せないもの、それが街角のビストロ。まさにパリジャンのエスプリの象徴です。ビストロで人は絆を結び、文化が交錯し、そして伝統と現代が混じり合うのです。そして、ビストロで出される料理は、日々新しくなる食文化の中でも、フレンチの精神を将来に残すため大切な役割を果たしています。
2017年4月26日、パリ市庁舎にて、パリ市長アンヌ・イダルゴよりパリを代表するビストロのシェフ100人を表彰しました。
これらのシェフは、ビストロらしいホスピタリティやライフスタイルを重んじながら、伝統的な料理を、豊かで現代にあった、これぞ料理といえるような料理に変身させようと、常に努力しています。彼らの提供する料理は、パリの街と歴史に根付いた、パリジャンの生活リズムに乗った料理なのです。そしてビストロという言葉で一括りにできないほど、一皿一皿、店の雰囲気、ワインリストのいずれもがシェフの個性を表し、バラエティに富んでいることが、パリのビストロの大きな魅力です。
ちなみに昨年2016年2月にも、同市長はパリ市内にあるミシュランガイドの星付きシェフへその功績を讃えて勲章を授与しており、パリにおける食の重要度をアピールしています。
100軒のビストロ情報は下記のサイトをご覧ください。
PARIS Le plus grand Bistrot 公式サイト(英)
PARIS Le plus grand Bistrot 公式サイト(仏)
パリ市長が表彰したビストロのシェフの選考基準
- フランス料理のビストロであること,
- 手頃な料金のビストロであること(高品質な料理を提供しながらも入りやすい店)
- 身近な産地の材料を使う
- 特別感のある場所(シェフの人柄や場所自体に魅力を感じる)
- パリという場所を象徴するようなビストロ
- ホスピタリティやライフスタイルを大事にするビストロ
- つまり自宅に客を招くような感じの心地よさがある
- 良質のワインを置いている