フランス観光開発機構（Atout France）とパリ観光会議局（OTCP)は、この秋、パリの美術館で開催中の展覧会をより多くの観光客に知っていただくために、現代アーティストを起用し、先進的でクリエイティブな5つの動画を制作しました。その一部をご紹介します。
フランス観光開発機構（Atout France）とパリ観光会議局（OTCP)は、2017年より世界中の観光客にパリの魅力を紹介するため、テーマを立てたPR展開をしています。第一弾のテーマは「夜のパリ」、第二弾のテーマは「アウトドアパリ」でしたが、第三弾となる今回のテーマは、「パリのカルチャー」となります。
「パリのカルチャー」をテーマとする取組みでは、パリの美術館で開催中の期間限定の展覧会の会場に、フランス観光開発機構とパリ市観光会議局が現代アーティストを招聘し、それぞれの展覧会をモチーフにしたオリジナルのパーフォーマンスの創作を委託しました。ダンサー、ストリート・アーティスト、造形作家、画家などにおけるアーティストが、下記5軒の美術館でパーフォーマンスを行いました。これらのパフォーマンスは動画にまとめられ、フランス観光開発機構の各国サイトで紹介されています。
1.『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』展 （パリ装飾芸術美術館）
ジアニ・ジョゼフ(Gianni Joseph)団のダンサー二人が、非常に内容の濃い見応えのあるクリスチャン・ディオールの回顧展で、展示からインスピレーションを受けたダンス作品を創作しています。（動画あり）
http://jp.france.fr/ja/events/145049
動画
2.『Women House』展(フランス国立造幣局モネ・ド・パリ)
『Women House』展では、“女性”と“家庭”という2つの概念が出会う空間が表現されています。これまで、建築や公共スペースは男性的なものであるのに対し、家庭は長い間女性を押し込める牢、あるいは女性たちの避難場所として表現されてきました。しかしながら、『Women House』では、「家庭」が「抑制」ではなく、「解放」ひいては「安らぎ」の場として表現されています。この展示を受け、ストリート・アーティストのカシンク（Kashink）が女性の生き生きとした幸せを表現する彩画を制作しています。（動画あり）
http://jp.france.fr/ja/events/145053
動画
3.『デイヴィッド・ホックニー』展（ポンピドゥーセンター）
現代アートの巨匠ホックニーが今年80歳を迎えることを記念し、ロンドンのテート・ブリテンと、ニューヨークのメトロポリタン美術館との共催で実現した過去最大級のデイヴィッド・ホックニー回顧展。この回顧展に触発されたのがパリのストリートアート集団「ル・ムーヴメントLe Mouvement」です。彼らは、プールが描かれたホックニーの有名な作品をモチーフに、そのプールをパリ市の“ある壁”に複製しています。（動画あり）
http://jp.france.fr/ja/events/145051
動画
4. 『ルーベンス 君主たちの肖像画』展（パリ・リュクサンブール美術館）
パリのリュクサンブール美術館にて、変幻自在の天才、ピーテル＝パウル・ルーベンス（1577 – 1640）の特別展が開催されています。画家としての最高の地位に登りつめることができたルーベンスがインスピレーションを受けた題材は、多岐にわたります。中でも、歴代の君主たちの肖像画はルーベンスのキャリアの中で重要な位置を占めます。造形作家や画家を束ねるル・ムヴマン団（le Mouvement）は、ルーベンスが往年描いてきた肖像画に基づいて、BachelorとMaximeというモダンな男性像を制作しています。また、ル・ムヴマン団は、写真や貼り絵という様々な題材を通じて、21世紀における肖像画の新たな楽しみ方を紹介しています。（動画準備中）
http://jp.france.fr/ja/events/145055
5. 『ゴーギャン、錬金術師』展 （グラン・パレ）
グラン・パレにて、常に限界を突破する奇才ゴーギャンの人生を辿る『ゴーギャン、錬金術師』展が開催中です。こちらは、展示会のポスターになったゴーギャンの作品に基づいた貼り絵の作品を制作しています。（動画準備中）
http://jp.france.fr/ja/events/142055
これらの動画を見るたけで、芸術と文化で賑わうパリの秋を感じることができます。その他のパリ市の展覧会情報については、parisinfo.comとFrance.frでもご確認いただけます。