「マリー・アントワネット、イメージのメタモルフォーゼ」展 パリで開催

マリー・アントワネットの肖像、オールトリブ城、フランス
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2019年10月16日から2020年1月末まで、かつては立派な王宮であり、また牢獄でもあったパリのセーヌ川沿いのコンシェルジュリーにて、囚人としてここで最期の日々を送ったマリー・アントワネットの展覧会が開催されます。

尊大な王妃、ファッション・アイコン、文化的女性、異国の裏切者、若い女性憧れの存在、愛情豊かな母親、フランス革命の犠牲者… 実際のマリー・アントワネットは、いったいどんな人物だったのでしょうか?

書籍、伝記、映画で最も描写されてきた歴史上の人物であり、たびたびコンテンポラリー・アーティストの題材にされるだけでなく、家具、人形、漫画、小説、広告、ゲームにもそのイメージが頻繁に採用されるマリー・アントワネット。このフランス悲劇の王妃は、今もパリにあるコンシエルジュリーの城壁をさまよっているに違いありません。

展覧会の概要

  • コンシエルジュリーという場所
    マリー・アントワネットが囚人として最後の日々を送ったコンシエルジュリー。シャツや靴、ベルトなど身の回りのものや、裁判や刑執行に関する資料とともに、彼女のここでの暮らしを振り返ります。

  • 歴史
    マリー・アントワネットは、18世紀後半から19世紀初期に生まれた「有名人」という新しい概念を典型的に表す人でした。フランスの女王として公的な人物でありながら、プライベートな生活と自主性を確保したことで、その人物への興味が一層高められました。彼女の誕生から死まで、公的および私的な20の出来事と1814年の国葬について紹介します。

  • 女王に与えられたイメージ
    マリー・アントワネットに与えられたイメージの変遷を4つの題材から辿ります。エリザベート=ルイーズ・ビジェ=ルブラン作の肖像画が代表する公的なイメージ、「殉教した」女王の政治的イメージ、歴史的なイメージ、映画の中で扱われる人物像としてのイメージ。

  • 女王のフェティッシュ
    歴史と世界を通してマリー・アントワネットを象徴する4つの題材を取り上げます。「髪」、「女王の体」、「 « パンがなければ…. »の有名なせりふ」、「処刑された首」

  • 女王の復活
    現代を代表する若い女性の一人として認識されることで、漫画、小説、映画の主人公として驚くべき復活を遂げるマリー・アントワネット。 彼女は池田理代子作『ベルサイユのばら』、イギリス人小説家アントニア・フレーザーの伝記『マリー・アントワネット:ザ・ジャーニー』、ソフィア・コッポラ監督の映画『マリー・アントワネット』にて新しいイメージを与えられたほか、ファッション界でもアイコン的存在として取り上げられました。

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