印象派の地ノルマンディー2020(新日程のお知らせ)

ジヴェルニーのモネの庭
「未知の土地への旅:コタンタンのブーダン、ルノワール、シニャック...」展よりポール・シニャック、ガットヴィル灯台  Le phare de Gatteville, Paul Signac, vers 1934, huile sur Carton
「電燈が照らす夜」展より マキシム・モフラ、夜の幻想-1900年万国博覧会、ランス美術館所蔵 Maxime MAUFRA (1861-1918), Féérie nocturne - Exposition Universelle 1900, 1900, huile sur toile, 65,9 x 80,8 cm, Reims, Musée des Beaux-Arts
「屋外、コローからモネまで」より クロード・モネ、トゥルーヴィルの浜辺 Sur la plage à Trouville, Claude Monet
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新日程 2020年7月4日~11月15日

当初、2020年4月3日~9月6日の会期が予定されたノルマンディー印象派フェスティバルは、新型コロナウィルス感染症対策のため、2020年7月4日~11月15日の新日程にて開催いたします。なお、イベント名称は「印象派の地ノルマンディー」Normandie Impressionnisteと変更いたします。展覧会等の各イベント日程は今後変更される恐れもございますので、公式サイトでの確認をお願い申し上げます。【2020年6月12日追記】

印象派ゆかりの地であるノルマンディー地方は2020年、「印象派の地ノルマンディー」を地域内全土で実施いたします。

2020年7月4日から11月15日まで開催される「印象派の地ノルマンディー」は、印象派の創作活動に焦点を当て、展覧会や様々な催しを行う総合文化イベントです。 充実した展覧会に集められた傑作群を鑑賞し、画家たちがイーゼルを構えた息を飲む風景に包まれながら芸術家の魂に湧き上がった感情を体験し、彼らが暮らした家、庭、アトリエを訪れて、彼らの魂の内奥に触れる旅に出てみませんか。

「印象派の地ノルマンディー」とは

芸術史で最も重要な潮流のひとつ、印象派をテーマに一大イベントを開催するというアイデアが、2010年にノルマンディーで生まれました。2010年、2013年、2016年と、回を重ねるうちにフランスの重要なアート・イベントのひとつになったノルマンディー印象派フェスティバル(今年は「印象派の地ノルマンディー」に名称変更)は、印象派の創作活動に焦点を当てつつ多分野にわたる芸術運動を総合した文化イベントとなっています。

2020年で第4回となり、エリク・オルセナが代表を務める当イベントは、その10年の歩みを記念し、フィリップ・ピゲ総合ディレクターが考案した新しい方式で運営されます。2020年は、全イベントを単一のテーマで構成するのではなく、「日々移りゆく色」という、豊かで解釈の余地を含む多面的なテーマを中核とします。印象派の画家たちは、まさに絵画の革命となる色彩のプリズムを通して、彼らの日常と、当時の社会の変化を映し出す題材を描きました。産業革命が起こり、社会、経済、都市に影響がもたらされ、それによって新しい社会階層と、これまでにない行動様式(休暇、収集など)が花開いていったのです。

人々の物の見方や世界観を大きく変えた芸術運動という視点から、第4回目の開催は、この芸術運動の同時代性を気づかせると同時に、その時代に浸りきることのできるイベントを目指しています。

日々移り行く色

総合ディレクター、フィリッピ・ピゲにとって、19世紀後半にヨーロッパで起こった産業革命と、それがもたらした大変動は、印象主義という近代で最初の革命的絵画運動と切っても切れない関係にあります。1874年、絵画・彫刻サロン(当時の美術アカデミーによって公式に認められた作品のための展覧会)に展示を断られ続けていた30名ほどの芸術家たちが互いに助け合って組織的にまとまり、何らの後援を受けずに独立して作品を発表することにしました。1886年まで彼らが開催した8回の展覧会は、芸術界において、その歴史を根底から覆しました。 印象派の画家たちが共通して追い求めたのは、家族、余暇、仕事、新産業、社会の変貌など、刻一刻と変わる生活を、その当時まで実践されていたアカデミックな規範から完全に脱して表現できる絵画です。純粋に抽象的な美学のために、彼らが色彩に施した処理は、少しずつ題材の束縛から離れて、ついに消えてしまうまでになりました。 第4回イベントでは、この芸術運動を再考し、美しい風景の牧歌的でさえある「紋切り型」表現にとどまらない、まさに「時代の証人」であることを証明します。というのも、印象派の画家たちが懸命に実践したことは、彼らが感じたことを最も正しい方法で表現することであり、感性と知性とに同時に訴えかける知覚の反響として世界を絵画にすることでした。そこで、彼らは人生と人間が置かれた状況から新しいテーマを見出しました。

最も広い意味での風景が、印象派のDNAであり、画家たちの世界観に枠組みを与えるきっかけだった一方で、彼らは自然や都市で、また職場や余暇において見られる、あらゆる社会的変化を注意深く見守りました。こうして、彼らの芸術領域を充実させる革新的なモデルと作業手順を取り入れながら、その当時の一潮流を形成したのです。「印象派の地ノルマンディー」は、このような実際の創作につながる推進力の意味深さに光を当てます。「日々移ろう色」という中心テーマに沿いながら、ノルマンディー地方の全域にわたって公的機関、協会、私的団体等によって実施される展覧会、イベント、アクティビティなど、多分野を統括する委員会によってプログラムの企画・運営が行われます。

主要展覧会

印象派関連の展覧会

*は新日程

  • 「灼熱の都市」
    7月11日〜11月22日*
    カーン美術館

  • 「電燈が照らす夜」
    7月3日〜11月1日*
    アンドレ・マルロー近代美術館(於ル・アーヴル)

  • 「フランソワ・ドポー、600点の絵を収集した男」
    7月11日〜11月15日*
    ルーアン美術館

  • 「屋外、コローからモネまで」
    3月28日〜6月28日
    ジヴェルニー印象派美術館 予定会期後の展示作品の調達がつかずやむなく中止。展示内容はGoogle Arts & Cultureにてオンライン鑑賞が可能。オーディオガイドはYouTubeで提供。

  • 「エトルタの発明。印象派黎明期のウジェーヌ・ル・ポワトヴァンと友人たち」
    7月14日〜11月15日* ペシュリー博物館(於フェカン)

  • 「エヴァ・ゴンザレス。アンリ、ジャンヌ、エドゥアール。その芸術の全体像」
    4月4日〜9月20日(中止) ディエップ美術館

  • 「未知の土地への旅:コタンタンのブーダン、ルノワール、シニャック...」
    2020年9月~2021年1月* トマ・アンリ美術館(於シェルブール・アン・コタンタン)

コンテンポラリーな創作活動へのかかわり

  • ダニエル・ビュランによる「帆/画布、画布/帆」ボートレース  7月18日〜9月20日(中止)

  • 印象派ルーアン2020
    6月23日~11月15日

  • 光のカテドラル(大聖堂へのプロジェクション・マッピング)(於ルーアン)
    7月4日~9月30日の毎夜

  • 「カラー・オブ・タイム」(於グランヴィル)(中止)

公式サイト

「印象派の地ノルマンディー」
www.normandie-impressionniste.fr

「印象派を巡る旅」
印象派を巡る旅.com

日本語冊子2020年版がダウンロード可能です!

日本語冊子

プレス資料

詳細は下記プレス資料をご覧ください。

Contact

Ms. Sabine Pannier
Normandy Tourism
14 Rue Charles Corbeau
27000 Évreux
France
+33(0)2 32 33 67 68