観光地の再開と衛生管理~アンボワーズ城

スペースあたりの入場可能な人数を標示
動線を一方向にし、入口と出口を分けている
アルコール消毒ジェルのディスペンサーが各所に置かれている
受付にはプレキシガラスを設置
スペース内の入場人数を制限する看板
ヒストパッドは利用ごとに消毒される
衛生面のエチケットを呼び掛けるポスター
アンボワーズ城
News

フランスでは外出制限が解除された5月11日以降、観光施設が徐々に営業を再開しています。 営業再開にあたり、施設側ではビジターとスタッフ双方の安全を守るため、衛生面での様々な配慮が取られています。 5月20日に営業を再開したロワール渓谷のアンボワーズ城がとった具体策について聞きました。

アンボワーズ城では県による複数回の衛生検査を経て、県知事の承認を得た上で5月20日より営業再開となりました。 感染症拡大を抑止するため、6月末までは次の措置をとったうえで営業を行っています。

  • 入場の際、11歳以上の入場者はマスク着用を求める(11歳未満の子供は国民教育省の指針に従い不要とした)。

  • マスクを持っていない人は受付で実費で販売する。

  • 従業員も建物の中でマスクを着用し、受付などでは透明なついたての向こうで接客する。

  • 入場者はロワール渓谷を望む庭園内ではマスクを外すことができる。しかしその場合もソーシャルディスタンスを保つことが求められる。

  • 人の集まりができる可能性がある場所(セキュリティチェック、券売所、トイレの前)には床上に間隔を示す印をつけた。フランスで求められるソーシャルディスタンスは1メートルだが、近隣国では近隣国ではそれ以上の間隔を求めるところもあるため、アンボワーズ城では1.5メートル間隔の印にした。

  • 見学路の複数の場所にアルコール消毒剤のディスペンサーを置き、来場者が無料で使えるようにした。

  • 入場者が触れる部分については最低でも2時間おきに消毒する(回転バー、手すり、カウンターなど)。

  • インターネットによる入場券の事前購入を強く奨励し、券売所での接触を極力抑える努力をする。これは入場時の列を減らすことにもつながる。チケットを事前入手した訪問者は券売所に並ばず直接入口へ進める。

  • 見学のしおりやタブレット類は受付スタッフから個別に渡される(自由に取れるようにはしない)。ちなみにしおり、タブレット型オーディオガイド(ヒストパッド)ともに日本語対応している。ヒストパッドは3D没入型のオーディオガイドで入場料に含まれている。

  • ヒストパッドは利用ごとに消毒される。消毒にはパストゥール研究所で認可された紫外線消毒器を使う。

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フランス観光開発機構 広報部