COVID-19 制限緩和第2段階へ

Press release

パリ、2020年5月29日

6月2日よりレストラン・カフェが営業再開、美術館も再開へ

エドゥアール・フィリップ首相は5月28日の会見で、6月2日から始まる新型コロナウィルス感染症対策の制限解除第2段階について発表しました。6月22日以降を第3段階とします。

フランスの衛生状態は大きく改善したものとし、会見内で公表された衛生状態を示す地図では、ほぼ全域が状況が良好の「緑」ゾーンに分類されました。パリを含むイル・ド・フランス地方、海外領土のマイヨット、ギアナは注意を要する「オレンジ」ゾーンとし、他の地域より慎重に解除が進められます。

移動制限の解除

  • 居住地より100キロ圏内を越える移動の禁止は6月2日をもって廃止する。これまで必要だった例外的な移動理由を示す証明書なしでフランス全土(海外領土を含む)を移動できるようになる。フランス本土と海外領土の間の移動については2週間の隔離措置が続けられる。

国境制限・封鎖の解除

  • 首相は、EU域内、シェンゲン協定域内および英国とのフランス国境について、衛生状態が良好であれば隔離措置なしで6月15日以降に制限を解除することに賛成の意を表した。隔離措置、または国境封鎖を継続する国があれば、フランスはその国に対し同様の措置をとる用意がある。

  • EU外への国境封鎖の解除はEU加盟国との協議を経てからの決定する。少なくとも6月15日までは封鎖は続けられる。

レストラン、カフェ、バーの営業再開

  • 緑」ゾーンでは、バー、カフェ、レストランの営業再開が、衛生上の配慮を満たすという条件付きで6月2日からの営業再開が可能になる。テーブルの間隔を1メートル以上開ける、テーブルあたりの着席人数を10人までとする、従業員も客も移動の際にマスクを着用するなどの配慮が求められる。「オレンジ」ゾーンではテラス席でのみ営業が許可される。 【6月15日の大統領の会見により、当初6月22日以降とされたパリ・イルドフランス地域のバー、カフェ、レストランの通常営業再開は6月16日に早められた。】

文化施設、モニュメント、レジャー施設など

  • 緩和の第1段階では小規模な美術館・博物館とモニュメントの営業再開が認められていたが、6月2日以降はすべての美術館・博物館とモニュメントの再開がフランス全土で可能になる。

  • レジャーパークや自然公園の再オープンは5千人を越えない範囲で「緑」ゾーンで6月2日から、「オレンジ」ゾーンで6月22日から可能。劇場やスペクタクル会場の再オープンも上に同じ条件にて「緑」ゾーンで6月2日から、「オレンジ」ゾーンで6月22日から可能。映画館はフランス全土で6月22日から営業再開が可能。ディスコとカジノは少なくとも6月21日までは営業禁止。

  • キャンプ場、バカンス村、集団宿舎については、宿泊者の受入れに必要な措置を講じた上で、「緑」ゾーンでは6月2日から、「オレンジ」ゾーンで6月22日から再オープンが可能。ホテルについては今後新しい衛生規定が設けられ、宿泊客が安心できる受入れ条件を提供する。

  • 公園と庭園はフランス全土で5月30日から開けられる。6月2日以降はビーチ、湖、水上スポーツエリアがフランス全土で開かれる。

その他続けられる制限、行動様式

  • 人の集まりは10人までとする規則は少なくとも6月21日まで続けられる。スポーツイベントは少なくとも6月21日までは禁止される。5000人を超えるフェスティバルや見本市は新たな令が出るまで禁止される。

  • リモートワークの推奨が続けられる。

アプリ導入

  • 感染者とその恐れがある人を追跡するアプリ「STOP Covid」が導入される。アプリは無料で提供され、登録は自由意志に任せられる。

制限解除第2段階の発表を受け、フランス観光開発機構カロリーヌ・ルブシェ総裁は次のようにコメントしています。

« Nous attendons avec impatience la date du 15 juin et la confirmation de la réouverture des frontières au sein de l’UE. Les professionnels du tourisme français ont travaillé à des protocoles sanitaires avec le gouvernement français afin d’assurer la sécurité de leurs salariés et des visiteurs en s’inspirant des meilleures pratiques. Plages, campagne et montagnes propices aux ballades ou activités sportives outdoor, parcs de loisirs, sites culturels et patrimoniaux, restaurants et hébergements touristiques attendent les touristes japonais, qui pourront, nous l’espérons, de nouveau bientôt profiter de l’art de vivre à la française, du plaisir du café crème croissant en terrasse le matin ou du partage d’un repas à la française entre amis ou en famille pour prendre le temps de conjuguer retrouvailles et dégustation de mets et vins savoureux. »

「フランスの観光業は6月15日のEU域内における国境制限の解除を心待ちにしています。観光従事者は政府と共に衛生対策を進め、最善の方法をもって旅行者と従業員双方の安全を守る努力を重ねております。ビーチ、内陸、山岳など散策やアウトドアスポーツに適したエリアや、レジャーパーク、文化施設や史跡、レストラン、宿泊施設は皆、日本からのお客様の来訪をお待ちしています。皆様がフランス流ライフスタイルに触れられる日が一日も早く戻りますように。カフェのテラスでコーヒーやクロワッサンの朝食をとったり、ご友人やご家族とフランス料理を囲みながら再会を喜び、美味なる食事とワインを心ゆくまで楽しまれることを願っております」。


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フランス観光開発機構 広報部