くまモンのフランス出張2017

パリでパン屋修行をするくまモン
ヴォー・ル・ヴィコント城でマナー教室に参加するくまモン
ヴォー・ル・ヴィコント城を正装で訪れたくまモン
モン・サン・ミッシェルでの記者発表
モン・サン・ミッシェルまでのサイクリングロードをサイクリング
マルセイユのMuCEMにて波文様のコンクリートの回廊を歩くくまモン
エクサンプロヴァンスでセザンヌのアトリエを訪ねたくまモン
クリュイCruis村のラベンダーの農家から名前入りのサシェをプレゼントされるくまモン
Press release

熊本県のマスコットキャラクターで2017年フランス観光親善大使のくまモンが6月30日~7月10日までフランスへ出張いたしました。くまモンは、パリで毎年開催される日本のサブカルチャーの祭典「ジャパン・エキスポ」への参加の合間を縫って、プロヴァンス、ノルマンディー、パリ・イルドフランスの3地方を訪問。それぞれの観光地を訪れながら、地元自治体や観光局の責任者、現地住民との交流に参加しました。その模様は日本からの随行メディアだけでなく、現地フランスメディアにも大きく取り上げられました。

フランス観光親善大使として

くまモンは2013年以降毎年訪仏していることから立派な「フランス旅行のリピーター」であること、また日本のあらゆる層に絶大な人気を誇ることから、2017年3月15日、ティエリー・ダナ駐日フランス大使(当時)よりフランス観光親善大使に任命されました。このたびの出張では、熊本県営業部長の肩書に加え、日仏友好を促進させる親善大使の使命も加わり、より多くの期待がくまモンに寄せられました。

ラベンダー咲くプロヴァンスへ

くまモンが最初に訪れた訪問地はラベンダーの花が咲き乱れるプロヴァンスのアルプ・ド・オート・プロヴァンス県。ラベンダー畑で無邪気にかくれんぼするくまモンに、栽培農家よりくまモンの名前が刺繍されたサシェがプレゼントされました。近くのバノン村Banonでは、山羊の乳から作られる地元の代表的なチーズ「バノン」の製造所を訪れ、栗の葉でチーズを包む作業をお手伝いしました。

くまモンはその後、プロヴァンスで生まれたコスメティックブランド「ロクシタン」で、ブランド発祥の地マノスクの工場兼研究所を訪問し、ジャン=フランソワ・ゴデニック ジェネラルマネージャーの歓迎を受け、ハーブガーデンにてエッセンシャルオイルの蒸留過程を見学しました。

エクサンプロヴァンスで姉妹都市交流

熊本市とエクサンプロヴァンス市は、熊本市民が能舞台をエクサンプロヴァンス市に寄贈したのがきっかけで姉妹都市提携が結ばれた間柄です。その縁からエクサンプロヴァンス市を訪問したくまモン。近代絵画の父と称されるセザンヌのアトリエを見学した後は、街の目抜き通りであるミラボー大通りを散策し、陽気な地元の人たちに囲まれながら、色彩豊かな野菜や果物が溢れるマルシェで買い物を楽しんだのでした。市庁舎ではエクサンプロヴァンス市議で国際交流担当のカリマ・ゼルカニ=ライナル氏を表敬訪問し、2018年に熊本で開催される第6回日仏自治体交流会議に向け、熊本市とエクサンプロヴァンス市によるさらなる交流促進を確認しました。

港町マルセイユで現代建築を訪ねる

くまモンは、地中海の港町マルセイユを訪れます。2013年の欧州文化首都に選ばれたのを機に、大胆な都市開発とともに現代建築のメッカとなったマルセイユ。そのシンボル的存在であるMuCEM(ミュセム:ヨーロッパ地中海文明博物館)を訪れ、レース状に波打つコンクリートの外構えが印象的なテラスで寛ぎ、港への絶景を楽しみました。高台に建ちマルセイユ港の船の安全を見守るノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院へお参りした後は、狭い路地を通り抜ける観光向けのミニ・トレインに乗る一幕も。旧港に立つ魚市場では、マルセイユ名物ブイヤベースに入る魚について、市内で日本食レストランを経営する上村一平さんから教えてもらいました。

モン・サン・ミッシェル僧院で記者発表会

南仏プロヴァンスを後にしてくまモンが向かったのは、日本人観光客に人気の世界遺産登録地、ノルマンディー地方のモン・サン・ミッシェルでした。モン・サン・ミッシェル僧院を管理する国立史跡センター(CMN)の協力により、僧院内の西のテラスにて、くまモンはテーマ曲「ハッピーくまモン」のフランス語版に合わせてダンスするシーンを撮影。僧院内では地元記者向けの記者発表会が開かれ、テレビ局 France3 (フランス・トロワ)をはじめとする複数メディアのインタビューを受けました。「テロ以降、日本からの観光送客の減少が懸念される事態について、観光親善大使としてできることは?」との質問について、「こんなに素敵なところだから、僕が皆においでおいでと言うモン」と大きく手招きするリアクションを交えて答えました。島内の入口にあるレストラン「メール・プラール」では、名物のオムレツをシェフの手ほどきのもと実際に調理してみるくまモンに、店前を通る観光客から大きな歓声が上がりました。 モン・サン・ミッシェルは、島周辺にも観光的な見所が広がります。モン・サン・ミッシェルまで続くサイクリングロードを走っては他のサイクリストと交流したり、モン・サン・ミッシェル湾で放牧される「プレ・サレ羊」を眺めたり、アクティブな一日を楽しんだのでした。

フランス人の暮らしを学んだパリ・イルドフランスの旅

パリにやってきたくまモン。フランス旅のリピーターらしく、これまでの「見る型」の観光でなく、フランス人の生活様式を垣間見られる「体験型」のツアーに参加しました。まずは、パリの南東約40キロに位置し、ルイ14世の治下で大蔵卿を務めたニコラ・フーケが建てたヴォー・ル・ヴィコント城を訪れることに。城主の出迎えを受けオランジュリーの間に通されたくまモンは、お城主催のテーブルマナー教室に参加し、難しいお作法のレッスンを持ち前のユーモアで切り抜けました。 また、フランス人の食卓に欠かせぬフランスパン(バゲット)作りを学びに、ミーティング・ザ・フレンチ社が主催するパン屋修行ツアーへ。 自ら捏ねたパン生地が、焼き立ての香ばしいバゲットとなって手渡されると、嬉しさのあまりスキップするくまモン。 フランスの公園で良く見かける球技ペタンクにも初挑戦してみました。こちらは2回戦とも負けを喫するものの、球技をしながら木陰でおしゃべりするペタンクの醍醐味を十分に味わったようです。

営業部長として

今回の出張中、くまモンは訪問各所で熊本県営業部長の役目を忘れてはいませんでした。ロクシタン社ではくまモンとのコラボ商品の開発を依頼し、マルセイユ石鹸の老舗ブランド「グランド・サヴォヌリー・ド・マルセイユ」では、くまモン訪問記念にとプレゼントされたくまモンのシルエットが刻印された石鹸を見て、すかさず商品化するよう社長に提案。パリ近郊のショコラティエ、パスカル・ルガック氏のアトリエを訪れた際には、ショコラ作りをお手伝いしながら熊本県産の柑橘を入れた新フレーバーの商品開発をおねだりしていました。これらフランスブランドとくまモンのコラボレーションについては、今後各ブランドと熊本県の間で調整予定です。

フランス側メディアも注目

くまモンはフランス出張中、テレビ局France 3(フランス・トロワ)を皮切りに、地方紙La Provence(ラ・プロヴァンス)、ラジオ局France Bleu(フランス・ブルー)、オンラインメディアHuffPost France(ハフィントンポスト・フランス)などフランス側メディアより連日取材を受け、当地でのくまモンへの関心の高さが示されました。これらメディアは、日本のビッグスターが訪仏中であることを中心に、マスコットキャラクターが親善大使として観光PRの担い手となる意外性についても報じていました。

くまモンのフランス出張2017掲載メディア

*くまモン公式サイト「くまモンのフランス訪モン記」 *朝日新聞デジタル 「くまモンのフランス出張タイムライン
*文藝春秋社 CREA 2017年9月号、10月号

France3
La Provence
Martima Info
France Bleu
La Presse de la Manche
Unidivers
La Manche Libre
HuffPost France

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フランス観光開発機構 広報部