3つのテーマで楽しむルネサンス500年祭

アンボワーズ城のルネサンス大舞踏会
ドゥルス・メモワール
LeonarddeVinci Chateau royal Amboise
ヴィランドリー城 (c)Gillard-et-Vincent_CRTCentreVdL
Press release

2019年、ロワール河流域に広がるサントル・ヴァル・ド・ロワール地方では、「ルネサンス500年祭」として、ルネサンスをテーマに様々なイベントが繰り広げられます。2019年はシャンボール城の建設開始から500年目、またフランス王フランソワ1世によりイタリアからアンボワーズへ招かれたレオナルド・ダ・ヴィンチが、クロ・リュセ城で亡くなってから500年目という節目にあたるからです。

一年を通じて展覧会、スペクタクル、講演会、史跡での特別見学プログラムなど、あらゆる表現方法を用いたイベントが予定されています。

本格的な観光シーズンを前に、「庭園」、「音楽」、「味覚」をテーマに、それぞれの興味に応える見学スポットやイベントをご紹介します。

1. ルネサンスの庭園アート:原点への回帰

500年前、ロワール河流域の庭園はおおきな変貌を遂げました。芳香植物を楽しむ閉ざされた庭園に代わり、広大な空間と展望の開けた敷地、幾何学模様の花壇、噴水や滝による装飾が登場したのです。イタリア直輸入のこの斬新なアートにより、ロワール河流域のエリアは、今日よく知られている<フランスの庭>となったのです。<サントル・ヴァル・ド・ロワール地方 ルネサンス500年祭>という記念すべき2019年、どの庭園も祝祭の様相に満ちています。

シュノンソー城のカトリーヌ・ド・メディティスの庭園では、黒色の衣装が象徴的なこの王妃とシェール川の上にかかる有名な白色の回廊にちなみ、この春から黒と白のみで統一された花々が庭園を飾ります。7月5~6日と8月2~3日、ヴァル・ド・ロワール地方で最も象徴的なフランス式庭園を持つヴィランドリー城の庭園では、何千本ものキャンドルが、魔法のような、またロマンティックな夜を演出します。シャンボール城では昨年、フランス式庭園がオープンしました。城のテラスからの眺めは格別です。またアンボワーズの、ナポリのテラスからロワール川とアンボワーズ城の素晴らしい眺めは、息をのむほどです。さらにアンボワーズからほど近い ガイヤール城では、ドン・バッチェロDom Pacelloのオレンジ園では、柑橘類の甘い香りが漂い、まるでトスカーナ地方にいるかのような錯覚さえ受けます。

年を越えて庭園アートは継続し、そして進化します。ロワール河流域の自然景観に、新たな創造物が加わるのです。ショモン・シュル・ロワール城で行われる国際庭園フェスティバルがその最も良い例で、今年のテーマは<天国の庭>と銘打たれています。その他、多くの城の庭園で様々な企画が催されています。ブロワ城では新しい現代庭園が誕生し、シュヴェルニー城では、愛の庭園と銘打ってスウェーデンの彫刻家、グドマール・オロフソンGudmar Olovsonの愛からインスピレーションを受けた作品が飾られます。そしてリヴォー城の庭園では、バラの甘い香りに包まれた巨大なアート作品が展示されます。

2. ロワール河流域に響くルネサンス時代の最先端音楽!

画家、技術者、建築家としてのレオナルド・ダ・ヴィンチはよく知られていますが、彼が国王の祝宴のプロデューサー役を務めていたことはあまり知られていません。国王のために舞踏会や大宴会を企画し、そうした会には必ず音楽がつきものでした。そこでサントル・ヴァル・ド・ロワール地方では、このルネサンス500年祭にあたり、音楽もテーマに取り上げます。ルネサンス音楽の様々なコンサートが、夏の間中行われます。特にルネサンス音楽専門グループ「ドゥルス・メモワールDoulce mémoire」が奏でる最も美しい音楽のショーは、ブールジュからヴァランセー城、アンボワーズ城、シャンボール城、そしてトゥールで開催されます。

9月末、クロ・リュセ城では毎年、ルネサンス音楽ヨーロッパ・フェスティバルが開かれます。第14回目の今年は、ルネサンスとバロック音楽のスペシャリストであるスペインの音楽家ジョルディ・サヴァールJordi Savallが、彼自身の選曲による演奏を披露します。またサヴァール氏は、6月28日~7月13日に行われるシャンボール・フェスティバルにも登場します。今年のテーマはイタリアです。アンボワーズ城では、5月中旬~8月中旬にかけて、イタリアの名曲をアレンジした音楽祭、<アヴァンティ・ラ・ムージカAvanti la Musica>が開催されます。

ルネサンス時代には、舞踏会もとてもよく行われていました。ランジェ城での特別企画、<ルネサンス式に踊りましょうDansez à la Renaissance>では、当時はやったブランルbranle(民族舞踊)、パヴァーヌpavane(ゆっくりした舞曲)、ガイヤルドgaillarde(陽気なダンスや曲)といった踊りが紹介され、ダンスのレッスンやルネサンス時代の結婚式の再現も予定されています。ここでの練習の成果は、5月18日にリヴォー城、7月25日にアンボワーズ城で開かれるルネサンス大舞踏会でぜひお披露目を!もちろん、当時の衣装で踊ってくださいね!

3. ルネサンスの味覚

アーティチョーク、フォーク、ショウガの共通点は何でしょう?実はこの3点、ルネサンス時代に登場し、ヴァル・ド・ロワール地方の食卓と食のアートを大きく変えたのです!その500年後、この地方のレストラン業界関係者が結集して16世紀の食文化を称え、ここを訪れる21世紀の私たちにその味覚を再現します。

42のレストランによる<ルネサンスの味覚Goût de Renaissance>キャンペーンでは、5~9月にかけてルネサンス時代のメニューを提供します。当時、シナモン、クローヴ、サフラン、ナツメグやショウガといった香辛料が、料理に重要な役割を果たしていました。ほとんど全ての料理にはもちろん、イポクラスHypocrasというワインにまで香辛料が使われたのです。甘くてスパイシーなこのワインは、冷やして料理と一緒に味わいます。砂糖もまた非常に重宝され、塩味と甘味のどちらの料理にも使われましたし、フルーツの砂糖漬けやフルーツのペーストは、デザートとして供されました。当時、砂糖も香辛料も、社会的ステータスの目安だったのです。

そこで、<ルネサンスの味覚>メニューは、ルネサンス時代の食材やレシピに敬意を表し、それをもとに提供されます。アスパラガスとそのジュース、ひよこ豆のスープ、ナスのケーキ、レモン風味の鶏肉の煮込み、鶏のレバーの串焼き、洋ナシの砂糖ワイン漬け。いかがですか?とっても食欲をそそられるでしょう!

参加レストランについて: https://www.vivadavinci2019.fr/actualites/un-gout-de-renaissance/

ルネサンス500年祭公式サイト ==>>>> www.vivadavinci2019.fr

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