コースの紹介
文化と建築の秀逸な遺産、ビーチへと続く美しい自然、地元の人々のもてなしの心を反映した味わい深い料理……。これぞ北フランスの真骨頂!
リールLilleの旧市街はフランスとフランドルの建築様式を紹介するまさにショーケース。加えて地ビール醸造所が、このビールの里の中心でこの飲み物の魅力を力強くアピールしています。さらに、リールではフランス第2位の大規模な美術コレクションが多くの人を惹きつけている一方で、毎年9月にはヨーロッパ最大の蚤の市が開催されています。
アミアンAmiensではユネスコの世界遺産に登録されているゴシック建築の精華、アミアン大聖堂が必見です。「オルティヨナージュhortillonnages」は水に浮かぶ不思議な庭で、アミアンに「北の小ヴェニス」の異名を授けています。サン・ルーSaint-Leu地区は学生の多い活気あふれるスポット。さらにアミアンはジュール・ヴェルヌとマクロン大統領にゆかりのある街です。
ル・アーヴルLe Havreといえば第2次世界大戦後にオーギュスト・ペレが手がけた都市再建が有名で、鉄筋コンクリートを使ったその街並みは現在、ユネスコの世界遺産に登録されています。その一方でこの街は、フランス第2位の規模を持つ印象派絵画のコレクションを所蔵しています。ちなみに「印象派」という名称は、モネがル・アーヴルで描いた絵画に何気なくつけたタイトルに由来します。
コース途中の見どころ
リール~アミアン
- カレーCalais:観光客があまり訪れない穴場の港湾都市。貿易と輸送の拠点として有名だが、それだけにとどまらない魅力がある。
- ル・トケLe Touquet:緑豊かなビーチリゾート
アミアン~ル・アーヴル
- ルーアンRouen:修復された中世地区、そびえ立つゴシック様式の大聖堂、秀逸な美術館や博物館
- オンフルールHonfleur:かつては重要な商業港だったが、今は中世の建築物で人気が高い。
ル・アーヴルの先
- バイユーBayeux:1066年のノルマン・コンクエスト(ノルマンディー公ウィリアムによるイングランド征服)を描いた1000年の歴史を持つ59場面のタペストリーで世界的に有名。
- ノルマンディー上陸作戦が行われたビーチ:第2次世界大戦中、連合軍がD-ディ、つまり1944年6月6日に戦局の趨勢を変えることとなった上陸作戦を敢行したビーチ
移動について
都市 | 都市間の最短距離 (目安) | 列車/バスを使った都市間の移動所要時間(目安) |
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リール ↔ アミアン | 121 km | 1時間20分(ローカル列車) |
アミアン ↔ ル・アーヴル | 185 km | 2時間30分(ローカル列車) |
都市間の距離が短いことと、都市周辺および移動の途中に見どころがたくさんあることから、車での移動がおすすめ。とはいえ、直通列車があり、所要時間もそれほどかからないので、鉄道でも簡単に移動できます。