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すべてを備えていながら「バズられる~ネット上で評判が広がる」ことだけにはなかなか恵まれない場所というのが時としてあるものですが、それは決して悪いことではありません。ネット上の口コミ全盛の時代にあって、メッスは長年「知る人ぞ知る」町として通の旅行者に愛されて来ました。三千年の歴史を持ち、ローマ時代、中世、古典から現代に至るあらゆる建築様式が見られるロレーヌ地方の首都メッス。多種多様な歴史的建造物や広場、そしてドイツ領時代の都市計画の生き証人ともいえるインペリアル地区など見どころが満載です。その上いまではバズられるに値するフランス都市には欠かせないものも揃っています。世界レベルのミュージアムやギャラリー(とりわけポンピドーセンター メッス分館)、ミシュランの星付きレストラン、そして美しい2つの川。 2020年はサン・テティエンヌ大聖堂建立から800年、メッス・ポンピドゥーセンターのオープンから10年と2つの周年が重なり、注目度が大きい。ポンピドゥーセンターでは、大聖堂にあるシャガールのステンドグラスにオマージュを表した特別展を実施する。
おもしろエピソード
- フランス最大(6500㎡)のステンドグラスがあるサン・テティエンヌ大聖堂Cathédrale St-Etienne de Metzは、13世紀から20世紀にかけて建設されました。
- ローラン・ヴィルツLaurent Wiltz は2014年米国アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した「Mr Hublo」の監督ですが、メッスで美術を学んでいたことがありました。
代表的な見どころ
サン・テティエンヌ大聖堂Cathédrale St-Etienne: ヨーロッパで最も見事なゴチック教会建築のひとつ。 シャガールのステンドグラスがある。
必見ミュージアム
ポンピドーセンター メッス別館Centre Pompidou-Metz: パリ ポンピドーセンターの姉妹館にあたるカルチャーセンター。斬新な学際的プログラムで現代アートを紹介しています。設計を手がけたのは日本の建築家、坂茂です。
おいしいもの
- メッスのミラベルMetz mirabelle: 黄金色の小さなプラムからは最高のジャムとブランデーができます。
- モゼールワインMoselle wines:メッス周辺の25kmにわたるワイン街道では、豊かな味わいの多種多様なワインに出会うことができます。
郷土の有名人
キャロル・ゲスレールCarole Gaessler: France 3の主要ニュース番組のキャスターを務める記者。
新着情報
2020
サン・テティエンヌ大聖堂Cathédrale St Etienne 800周年を迎えるための祭典
2019年11月~2021年2月
4つ星のスタルクホテルHôtel Starckがオープン予定
メッス・ポンピドゥー Centre Pompidou-Metzで 特別展「シャガール 光の案内人Le passeur de lumière」を開催
2020年10月17日~2021年2月15日
こんな見どころも
- ロベール・シューマンの家Maison de Robert Schuman: 欧州連合に向かう第一歩となる欧州石炭鉄鋼共同体を立ち上げ、「ヨーロッパの父」とも呼ばれるロベール・シューマンの家。
- ミラベル生産地帯: ヴォーVaux、レシーLessy、ジュシーJussy、シユニーSillegny…など絵のように美しい中世の村々が続き、その一部には要塞化した教会も見られます。周囲にはミラベルの果樹園が広がっています。
- 普仏戦争・領土併合博物館Musée de la Guerre de 1870 et de l’Annexion:普仏戦争(1870年フランスvs.プロシャ)とアルザス・モゼール併合を扱っている今日のヨーロッパでは唯一の博物館。
パリからのアクセス
- 車で: 高速A4号線(東ハイウェイAutoroute l'Est)で3時間(330km)。
- 列車で: パリ東駅Gare de l'Est からTGVで約1時間25分。
メッスとその周辺(「東フランス」モデルコース含む)の見どころ、アクティビティについての 詳細はこちら