STRASBOURG – www.otstrasbourg.fr
国境の町とはしばしば異文化が交わる場所。ストラスブールはまさにこの役割を体現しているといえるでしょう。ここではフランスとドイツをミックスして得も言われぬ美酒が醸し出されています。たとえ欧州評議会や欧州議会などの重要な国際機関が置かれることの複雑性は年々増しているとしても。でもそれはストラスブールの歴史地区プティト・フランスPetite Franceの魅力に少しばかり追加されたものに過ぎないかもしれません。そこには狭い通りが行き交い、運河が流れ、木骨組みの家並みやヴィンシュトゥブ(居酒屋)が軒を連ねて、今ではユネスコ世界遺産に登録されています。それらを見下ろしてそびえ立つのは華麗なゴチック建築の傑作ストラスブール大聖堂。この町の魅力を構成するさまざまな要素の中にはもちろんアルザスの料理とワインも含まれます。
おもしろエピソード
- ストラスブールで1792年、工兵大尉ルジェ・ド・リルRouget de Lisleは出征するライン義勇軍のために一夜にして軍歌を作詞作曲しました。これが後にフランスの国歌となった「ラ・マルセイエーズLa Marseillaise」です。
- ストラスブールは第二次世界大戦直後に、欧州各国間の和解や共に歩む未来の象徴として欧州の首都に選ばれました。今では欧州評議会、欧州人権裁判所、欧州議会がこの町に置かれています。
代表的な見どころ
プティト・フランスLa Petite France: 昔は粉ひきと皮なめし職人の住む地域でしたが、今では入り組んだ小道と運河、木骨組みの家が建ち並ぶ町一番の絵になる界隈で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
必見ミュージアム
ロアン館Palais de Rohan: 王族司教prince-évêqueの住いだった宮殿に、今では考古学博物館Musée Archéologique、装飾美術館Musée des Arts Décoratifs、ストラスブール美術館Musée des Beaux-Arts)が入っています。
おいしいもの
- ストラスブール風シュークルートchoucroute à la strasbourgeoise: 発酵キャベツ(ザウアクラウト)、塩漬けポーク、ストラスブールのソーセージやハムで作られます。いちばんおいしいのは、やはりこの地方独特の居酒屋「ヴィンシュトゥブwinstub」で食べるシュークルート!
- アルザスAlsaceのワイン: リースリングRiesling、ピノ・ブランPinot Blanc、ゲヴュルツトラミネールGewurztraminer、ピノ・グリPinot Grisなど白ワインが有名です。
郷土の有名人
エリエット・アベカシスEliette Abécassis: 作家。ノルマンディー・カーン大学の哲学教授。
新着情報
2019
植物園Jardin Botaniqueが400周年を迎える
美食レストラン マイアンスMaïenceがオープン
2020
煙草工場跡を改築した複合創造施設「マニュファクチュール・デ・タバManufacture des Tabacs」の工事により、新世代型ユースホテルがオープン予定。
2020年11月 ソジェオSOGEHOが経営する5つ星ホテルが旧オテルドポリスhôtel de police にできる予定
産業祭Festival l'Industrie Magnifique が2020年5月7日~17日開催予定
こんな見どころも
- オー・クニクスブール城Château du Haut-Koenigsbourg: 岩壁を掘って建てた中世の城をのちに再建したもの。アルザスがドイツ領だった時代(1871年~1918年)の象徴でもあります。
- ラリック美術館Musée Lalique: features the entire creative output of ルネ・ラリックRené Laliqueとその後継者たちの手によるガラスとクリスタルの作品を中心とする美術館。
- アルザスワイン街道Route des vins d'Alsace: アルザスのブドウ畑のただ中を通るワイン街道では、ワインの作り手たちの作業や栽培しているブドウ品種の多様さが標識で説明されています
パリからのアクセス
- 車で: 高速A4号線(東ハイウェイAutoroute l'Est)で約4時間45分(493km)。
- 列車で: パリ東駅Gare de l'EstからTGVで約1時間45分。
ストラスブールとその周辺(「東フランス」モデルコース含む)の見どころ、アクティビティについての 詳細はこちら