パリから2時間以内、地方料理が味わえる、グルメ派向けのフランスの街

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カフェ、ビストロ、そして多種多様な洗練された料理でパリは溢れています。しかし、地方に行ったほうがより楽しめる料理もあります。例をあげれば、アルザスのシュークルート、または、海沿いで採れるカキ。これこそ本物志向のグルメと言えるでしょう。幸いにも、地方の名物料理が楽しめ、有名シェフが活躍する街が、TGVまたは高速列車でパリから2時間以内という手に届く場所に数多くあります。週末を過ごしに、または日帰りで、列車に乗って美食探訪の旅に出かけましょう。


ストラスブールSTRASBOURG

列車に乗って朝パリを出発すれば、ランチには美味しいドイツ色のある地方料理が味わえます。豚肉をふんだんに使ったシュークルートは、冬に食べるのに最適。特にアルザスの白ワイン、ゲヴュルツトラミネールと合わせれば絶妙です。もう少し軽い料理がお望みなら、薄焼きピザに似たタルト・フランベをお試しください。

アルザスは、口当たりがなめらかなフォアグラでも知られています。ストラスブール中心部から10分とほど近いブラッスリー・レ・アラLes Haras Brasserieで味わうのもいいでしょう。レ・アラはかつては王室の牧場で、18世紀半ばから2005年までフランスで最も美しい馬が飼育されていました。2013年にホテル&レストランとして営業を開始し、受賞の実績もあります。

3つ星シェフ、マルク・エーベルランMarc Haeberlinがキッチンで腕をふるい、郷土料理とともにインターナショナルな料理を、季節にふさわしい地元食材を使って提供しています。このレストランは清潔感があって個性的なデザインが印象的で、厳選されたウィスキーとラム酒が階下のラウンジに集められています。

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ボルドーBORDEAUX

ボルドーは、数十年にわたって美食家たちを引きつけてきました。その流れは今も続き、世界の有名シェフたちがここを拠点に活動しています。2015年の秋、ゴードン・ラムゼイGordon Ramsayが、5つ星ホテルのル・グラン・ホテル&スパ・ボルドーGrand Hôtel and Spa Bordeaux内のレストラン、ル・プレソワール・ダルジャンLe Pressoir d’Argentのトップに就任しました。彼は調理スタッフ、ギラド・プレッドGilad Peledを信頼して任せ、たった2ヶ月でミシュラン一つ星を獲得しました。レストランはまさに美食の殿堂。地元のロブスターとアキテーヌ地方の子牛料理が目玉料理です。

レストラン、キャトリエム・ミュールQuatrième Murは、ボルドー中心のコメディ広場Place de la Comédieに面した市内で最も美しい建物の一つ、国立オペラ座の中にあります。シェフはテレビにも出演する有名シェフ、フィリップ・エチェベストPhilippe Etchebest。軽く季節感のあるコースは定期的に変わり、最も新鮮な食材のみが使用された料理は舌も目も楽しませてくれます。

ほかでは体験できないユニークなブドウ畑なら、5つ星のグランド・メゾン・ドゥ・ベルナール・マグレ Grande Maison de Bernard Magrezへと足を向けてみては。ワイン、美味しい料理、そして芸術作品と、洗練されたボルドーを体験させてくれます。レストランのシェフはピエール・ガニェールPierre Gagnaire。ほとんどがオーガニックの地元食材のみを使用しています。このワインシャトーでは、試飲体験、ガイド付きツアー、ワインブレンド体験が楽しめます。

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ディジョンDIJON

ディジョンの最良のレストランが、4つ星のブティック・ホテル、オステルリー・デュ・シャポー・ルージュHostellerie du Chapeau Rougeにあります。ミシュラン2つ星で獲得したウィリアム・フラショWilliam Frachotのレストランは無駄なものをそぎ落とし、居心地よく、落ち着いた雰囲気があり、洗練された7品で構成されたお試しメニューコースを堪能するには絶好の環境です。ブルゴーニュのワイン選びに精通したレストラン専属のソムリエが、料理とワインの最良の組み合わせのアドバイスをしてくれます。

さらに、ミシュランで星を獲得しているシェフ&ショコラティエのティエリー・マルクスThierry Marxは、分子ガストロノミーのパイオニアとしても知られる一方、すべての人に美味しい料理を届けるための運動を続けてきました。最近、マルクスがディジョンにオープンした7番目の料理学校キュイジーヌ・モード・ダンプロワ(S)Cuisine Mode d’Emploi(s)では、失業者や職場に溶け込むのに困難を感じる人々が、調理やパン作り、レストランでのサービスを学ぶことができます。彼の運動は、すでに5年間、各年250人が訓練を受け、高い評価を得ています。

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ラ・ロッシェルLA ROCHELLE

通りにシーフード・レストラン、カフェ、ビストロが連なり、グルメには少し知られた大西洋に面した街、ラ・ロッシェル。カキが好きなら、この街はあなたのためにあるようなものです。

ヨーロッパで最大の水揚げ高を誇り、そしてフランス唯一のレッド・ラベル認定を受けたオイスターのマレンヌ・オレロンMarennes-Oléronは、ラ・ロッシェルからほど近いオレロン島îled’Oléronから届きます。近辺にはムール貝の養殖場も多いので、もしメニューにムール貝を使った郷土料理のエクラード・ド・ムールéclade de moulesがあったら、合わせてぜひお試しください。

ラ・ロッシェルのメインの市場、マルシェ・デ・アルMarché des Hallesは毎朝立ち、午後1時までオープンしています。チーズやパテ、焼きたてのパンや果物などを、天気がよければ埠頭近くで楽しむことができます。または、バーでオイスターを1ダースと冷やした白ワインのアントル・デゥー・メールEntre-Deux-Mersを1、2杯の早めのランチを楽しむのはいかが。地元の塩キャラメルを買ってから列車に乗ることを忘れずに。

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ランスREIMS

ランスはTVGでパリから1時間ほどのところにある街です。タンクーTinqueux地区にあるラシエット・シャンプノワーズL’Assiette Champenoise はわざざわ足を運ぶ価値のあるレストラン。3つ星シェフのアルノー・ラルマンArnaud Lallementの両親が約40年前にここで創業し、現在はラルマンが引き継いでいます。今では5つ星の施設としてルレ・エ・シャトーに加盟しており、現代的なデザインのダイニングルームは、父親の時代から受け継がれるブルーロブスターの味わいなど繊細な料理を楽しむのに最高の環境です。約3千種のワインが収められたセラーにも圧倒されます。

もちろん、ランスといえばシャンパンを楽める街。高級レストランならどこでも注文できますし、最近流行のシャンパン・バーも街のあちらこちらにあります。そして、シャンパンに詳しい人もそうでない人も、市内各地やブドウ畑で行われるさまざまなシャンパン・ツアーをお楽しみください。有名なピンク色の銘菓、ランスのビスキュイ・ローズbiscuit roseを味わうのもお忘れなく。メゾン・フォッシェMaison Fossierでは、この菓子を260年以上前から作っています。歯ごたえよく焼かれ、甘くて味わい深いのが自慢で、お土産に向いています。シャンパンとの相性がいいのは言うまでもありません。

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ル・アーブルLE HAVRE

ル・アーブルはコーヒーを愛する街です。その焙煎の長い歴史は、植民地からコーヒーやカカオ、綿花などの船荷が港に運ばれた17世紀半ばに遡ります。豆の袋が何百、何千とル・アーブルで商いされたのです。周辺の倉庫の多くは、もともとコーヒーを貯蔵するものでした。ル・アーヴルは19世紀初頭からフランスのコーヒー豆の代表的な輸入港だったので、今でもヨーロッパの流通の重要な位置を占めています。

小規模な個人経営の焙煎所は、街のあちらこちらにあります。ル・アーブルでまずいコーヒーを飲むことなどはありえません。実際、ジャン=リュック・タルタランJean-Luc Tartarinのような大シェフも、100%ル・アーブルで作られたコーヒーを使っています。

タルタランの妻、アナベルAnnabelleは、彼女の名前を冠したレストランでゲストをもてなします。第2次世界大戦後にオーギュスト・ペレAuguste Perretの計画に沿って再建されたメインストリートにある店は静かでモダンな雰囲気。周囲の海にインスパイアされというコース料理は詩的な構成です。キーとなるのは使っている食材。毎日のように地元の菜園や漁師たちから仕入れています。タルタランは、ミシュラン2つ星を獲得。アミューズ・ブーシュと素晴らしいソースで名を馳せています。

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ヴェルサイユVERSAILLES

この高貴な街には、フランスで2番目の規模のマルシェが立ち、ルイ13世が統治した時代に建設されたフランス有数の古い市場開催用の広場あります。ルイ14世の時に、このマルシェ・ド・ノートル・ダムmarché de Notre Dameは美しい屋根付きマーケットに変わり、それ以来、この街の社会を構成する中心的役割を果たしています。作りたての菓子から美味しさが凝縮したエスカルゴまで、フランスのマルシェで見られる全てがここにあります。

ヴェルサイユ宮殿内にオープンしたアラン・デュカスAlain Ducasseが手がける華やかで現代的なカフェ、オールOreで、優雅なひとときを過ごしませんか。宮殿のクール・デ・プランスCour des Princesから入ることができます。レストランは幾つかのセクションに分かれており、いずれもゴージャスな雰囲気。朝食、ランチ、「王妃マリーのアフタヌーンティー」を提供しています。その後にゴードン・ラムゼイ Gordon Ramsay率いるホテル、ウォルドルフ・アストリア・パレスWaldorf Astoria Trianon Palaceへと向かい、王室グルメツアーを続けましょう。ホテル内にあるラムゼイ・オ・トリアノンRamsay au Trianonはゴードン・ラムゼイがロンドンの彼のレストランをモデルにオープンさせた店で、革新的なフランス料理を親密な雰囲気の中で味わうことができます。夏なら、ホテルの庭に面したレストラン、ラ・ベランダLa Vérandaの予約を忘れずに。

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