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Press release

最新の現代建築が見られるフランスの街12選 [1]

数世紀にわたって革新的な建築を数多く生み出してきたフランス。ゴシック、ルネッサンス、バロック、新古典主義、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど、様々な志向の設計者たちが果敢にアイデアを具現化し、フランス各地の風景と地平線に心に刻まれる形を残してきました。


ここ10年間も同様です。ジャン・ヌーヴェルJean Nouvel、フィリップ・スタルクPhilippe Starck、フランク・ゲーリーFrank Gehry、ザハ・ハディッドZaha Hadid、ヤコブ&マクファーレンJakob+MacFarlane、オリヴィエ・ブロシェOlivier Brochet、ルディ・リッチオッティRudy Ricciotti、坂茂、ジャン・ド・ガスティーヌJean de Gastines、クリスティアン&エリザベート・ド・ポルザンパルクChristian and Elizabeth de Portzamparc、Eric Castaldiエリック・カスタルディなど、フランス国内外の選りすぐりの建築家たちが構造と風景を創造し、近代・現代建築に驚嘆すべき才能を発揮してきました。


特に注目を集めているのが、都市観光クラスターのメンバーであるフランスの地方都市にある新しい文化・公共施設、庭園などです。その代表的なものを見ていきましょう。


アンジェAngers: ロワール渓谷にあるアンジェの北部郊外にあるテラ・ボタニカTerra Botanica [2]は、植物にフューチャーしたヨーロッパ初のテーマパークです。広さ15ヘクタールの敷地に27万5000種の植物が生息し、楽しさあふれるアクティビティーが園内に点在する温室やフィールド、庭園で開催されています。6百年にわたる世界歴史、植物学と園芸学を楽しみながら触れることができます。乗り物やアトラクションもあります。

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ボルドーBordeaux: アキテーヌ地方の中心都市、ボルドーはワイン醸造と航海に根ざした歴史を誇る街。その二つの歴史的側面に命を吹き込むのは、建築的にも素晴らしい、隣接し合う二つの新博物館です。 シテ・ドュ・ヴァンCité du Vin [4] は、ワイン文化と文明を身近に知ることのできる壮大な旅へと訪れる者を誘います。アヌック・ルジャンドルAnouk Legendreとニコラ・デマジエールAnouk Legendreが外部・内部空間ともにデザインした建物はシームレスな円形でつかみどころがなく、そして官能的であり、「液体であるワイン」を想起させます。

少し先のボルドー港にあるのが、 海と航海の博物館Musée de la Mer et de la Marine [5], 。オリヴィエ・ブロシェOlivier Brochetによる設計で、2019年にフルオープン予定。表面加工されたコンクリートで建てられ、コンセプトは海と航海の博物館にふさわしい流動性と自由です。

ボルドーについての詳しい情報はこちら [6]


ル・アーヴルLe Havre: フランス第2位の港があるル・アーヴルは海と強い絆で結ばれています。新しい埠頭近くに、国立海洋高等学院École Nationale Supérieure Maritimeがあるのも極めて自然なことでしょう。校舎は、船首が突き出した航海船を思わせます。格子造りの金属壁がある校舎は、遠くから眺めるとまるで大海原を渡る船のようです。

ル・アーヴルについての詳しい情報はこちら [7]


マルセイユMarseille: 斬新な建築物はマルセイユが誇りすることの一つ。その代表格がリュディ・リッチオッティRudy Ricciottiが設計した 欧州・地中海文明博物館(MUCEM) [8]で、海に面したランドマーク的な存在です。西欧と地中海文明の歴史と文化を展示しています。MUCEM内部は金属とガラスで構成され、外壁は複雑に入り組んだコンクリートの細かな装飾で覆われています。 その近くのラ・ジョリエット港La Jolietteにあるレ・ドックLes Docks [9]は、5+1AA建築オフィス5+1AAarchitectural firmがマルセイユの歴史的な港湾倉庫を再開発したもので、注目を浴びる現代的な商業的、芸術的、文化的スペースになっています。

マルセイユについての詳しい情報はこちら [10]


メッスMetz: ロレーヌ地方の中心都市メッスは、建築の分野で眩しい輝きを放っています。近代建築の筆頭にあがるのが、ポンピドゥー・センター・メッスCentre Pompidou-Metz [11]で、パリのポンピドゥー・センターの姉妹館となる現代アート美術館です。設計は坂茂。巨大な六角形の構造と中国の帽子にインスピレーションを受けたルーフが印象的です。ランドスケープの設計士ジャン・ド・ガスティーヌJean de Gastineが庭をデザインしました。

当美術館は、アンフィシアター地区Le quartier de l'amphithéâtre [12]にてニコラ・ミシュランNicolas Michelinの監督のもと進行中の建設プロジェックトの一部です。エネルギッシュな建築集合体に含まれるのは、フィリップ・スタルクPhilippe Starck設計の最初の(そして、変幻自在な)ホテル、メゾン・エレール・メッスMaison Heler Metzや、ジャン=ミッシェル・ウィルモットJean-Michel Wilmotteが設計したコンベンションセンター、ジャン=ポール・ヴィギエ・エ・アソシエJean-Paul Viguier et Associésが設計したミューズ・ショッピング・アリアMuse shopping area、クリスティアン・ド・ポルザンパルクChristian de Portzamparcによる住宅地などが挙げられます。

メッスについての詳しい情報はこちら [13]


モンペリエMontpellier: 南仏の街モンペリエが特に誇りに感じているのがエキュッソンEcusson地区です。中世の路地と広場がある街の歴史的な中心地で、現在は近代的な建築物の魅力が加わります。なかでも目を引くのが、ル・ニュアージュLe Nuage [14]です。なんと、フランス初の、空気で膨らませたビル。もちろん冗談ではありません。そして、非常に頑丈な構造物となっています。フィリップ・スタルクPhilippe Starckはこの建物を健康増進のために設計しました。レストラン、ブティック、プール、そして、超モダンなスポーツ施設が入っています。

より重厚で、かつ同様に魅力的なのがピエールヴィーヴpierresvives [15]です。晩年のザハ・ハディドZaha Hadid設計によるコンクリート造りの船形の建築物で、マルチメディア図書館、スポーツ施設、展示ギャラリー、講堂があり、多様な目的に使われています。

モンペリエについての詳しい情報はこちら [16]


ナンシーNancy:アール・ヌーヴォーは、フランス東部にあるナンシーが発祥の地です。それは、現在も街の至る所で感じることができます。一方、650の楕円形の窓があり、ステンレスの外壁で覆われたケ・ウェスト・ビルQuai Ouestを見れば、21世紀の流れも深く根ざしていることが感じられるでしょう。この運河沿いの建物にはオフィスやホテル、ブティックが入っています。アンヌ・デミアンAnne Démiansによる設計で、エネルギー効率を高めるなどサステナビリティーに配慮していることで知られています。

ナンシーについての詳しい情報はこちら [17]


ナントNantes: フランス北西部、ブルターニュ地方とロワール渓谷の十字路に位置するナントの植物園には、児童文学作家でイラストレーターのクロード・ポンティClaude Pontiによる、魅力的な 「フライト・オブ・ファンシーflights of fancy」 [18]があります。面白い形に刈りこまれた樹木や巨大な植木鉢が置かれた遊技場などがあり、子供連れで行くのに理想的な場所です。

ナントについての詳しい情報はこちら [19]


ニームNîmes: 最近まで、南仏の街ニームと言えばローマ時代に遡る素晴らしい遺跡がよく知られていました。しかし、それも変わりました。ローマ文明をテーマにした展示を行うロマニテ(ローマ文化)博物館Musée de la Romanité [20]はエリザベート・ド・ポルザンパルクElizabeth de Portzamparcが内部・外部ともに設計を担当。 見るからにモダンで斬新な建築物です。有名な円形競技場に面しており、直線と長方形、そして透明性の相互作用が感じられます。ローマの遺跡と対照的でもあり、また連続性も感じられます。

ニームに関する詳しい情報はこちら [21]


サン・テティエンヌSaint-Etienne: フランス中東部に位置し、リヨンにもほど近いサン・テティエンヌはデザインに敏感な街として知られ、UNESCO創造都市ネットワークによって世界の創造都市のひとつに認定されています。街の建築物も同様に非常にクリエイティブ。最近新たに注目を浴びている建物が、、ショコラ工房の アトリエ・ヴェイスateliers-weiss [22]。展示スペース、ブティック、リフレッシュメント空間等で構成され、スチールとガラスによって軽快で、風通しよく、かつ温かみのある空間が広がります。

サン・テティエンヌについての詳しい情報はこちら [23]


ストラスブールStrasbourg:アルザス地方の中心都市というだけでなく、EUの行政機関の中心でもあるストラスブールは、中世にもさかのぼる貴重な建築物を誇ります。その中で新しいのが、プレスキル・マルローPresqu’île Malraux地区のブラック・スワンBlack Swan再開発地区です。アンヌ・デミアンAnne Démiansが設計した黒光りするアルミの外壁を持つ3棟のタワーには、エレガントかつモダンな、全120室のオッコ・ホテル・ストラスブール・センターOkko Hotels Strasbourg Centerが入っています。

ストラスブールについての詳しい情報はこちら [24]


トゥールTours: オリヴィエ・ドゥブレ現代創造センターCentre de Création Contemporaine Olivier Debré [25] は、ロワール渓谷にある芸術関連施設の中でも最新のものです。設計はアイレス・マテウス・エージェンシーAires Mateus agency。時間を超え、洗練されたミニマリズムの構造物と評価され、重要な抽象芸術家として知られるドゥブレの作品の特徴を見ることができます。この地方で採れる白い石材を使った外壁は、併設されたアートスクールの古典的な建築とマッチする一方、内部は黒い壁と天井を持つギャラリー・ノワールとなっており、目を見張るコントラストを形づくっています。

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